1 映画情報
原題: | ラフ ROUGH |
出演: |
長澤まさみ |
公開日: | 2006年8月26日 |
上映時間: | 106分 |
監督: | 大谷健太郎 |
配給: | 東宝 |
公式サイト: | ______ |
主題歌: | スキマスイッチ「ガラナ」 |
原作: | あだち充『ラフ』 |
2 予告
掲載なし
3 あらすじ
私立栄泉高校に通う大和圭介は、中学時代に100m自由形で3年連続で全国3位と伸び悩み、高校では平泳ぎに転向しようとしていた。
一方、二ノ宮亜美は、飛び込みの選手だったが、目立った成績を残せないでいた。
祖父が和菓子屋としてライバルだった二人は、同じ高校へと進む。
亜美は大和家のせいで祖父が亡くなったと思い込んでおり、圭介のことを嫌っていた。
しかし、高校生活を送る中でお互いの長所を知り、お互いに意識するようになる。
4 感想
漫画を原作とする映画やドラマが、原作ファンに受け入れられにくい印象がありますが、
特に、あだち充さんの「タッチ」や本「ラフ」は、その代表的な作品ではないでしょうか。
”思い入れ”、という人ごとに異なる感覚は、時にマイナス方向へ働きがちです。
本作品についても、内容としては原作の漫画12巻すべてを、2時間弱で網羅しようとしているため、
非常に説明不足な印象でした。
漫画を読んでいれば、展開は把握できているのですが、作り手がそこに期待するのは少し違うと思いました。
部分的にストーリーを切り出して映画化するのも、ちょっと違う気がしますが、
前編、後編の2回に分けるなどしていただきたかった印象です。
商業的な縛りで難しかったのかもしれませんが。
キャストについても賛否両論ありますが、
本作品の中では、渡辺えりさん演じる東海林茂子のキャラクターがあだち充作品でははまっていた印象です。
続いて、安藤なつさんが演じる田沼春子でしょうか。
当時は、お笑い芸人さんだとは知りませんでした。
個人的には、市川由衣さんがいいなぁ~と思っていましたが、
小柳かおりの印象とは違い、ちょっと優しい感じですね。
原作とは、部屋割りも違いますし、登場人物も若干異なります。
原作を忠実に再現すればいいという訳ではないでしょうが、変更した理由も想像がつきませんでした。
あだち充作品では、つかず離れずの微妙な関係性を望むファンは多いと思います。
この距離感は、やはり漫画ならではなのかもしれませんね。冷静に考えるとリアリティはない感じです。
また、先にも書きましたが、内容を省略しすぎて、作品の作りに粗さを感じて集中できず、
作品のダイジェストを見ているような感覚でした。
その反面、スキマスイッチのガラナははまっていて、長めのミュージックビデオみたいな感じでした。
ミュージックビデオにしては長すぎますが。
5 メモ
作品としての満足度は、ちょっと低めでしたが、その当時は映画を見て、さらにDVDを購入しました。
最近では再生できないDVDメディアも出てきているので、オンデマンドサービスで購入する機会も多くなっています。
そんなときに、久しぶりに見つけたので再視聴してみました。