映画『風に立つライオン』

日本

 

 

 

 

1 映画情報

原題: 風に立つライオン
出演: 大沢たかお
石原さとみ
真木よう子
萩原聖人
鈴木亮平
藤谷文子
中村久美
山崎一
宮田早苗
石橋蓮司 ほか
公開日: 2015年3月14日(日本)
上映時間: 139分
監督: 三池崇史
配給: 東宝
公式サイト: http://kaze-lion.com/
主題歌: さだまさし「風に立つライオン」
原作: さだまさし「風に立つライオン」

2 予告

 

3 あらすじ

長崎の大学病院からケニアの研究施設に派遣された航一郎は、医療ボランティアで訪れた地で、
戦闘に巻き込まれる人々の治療にあたることになる。
日々、運び込まれる人々の中には、少年たちもおり、彼らは心を病んでいた。

過酷な戦地でのボランティア活動の期間を終え、研究施設に戻った航一郎は、経験した戦地の惨状から、
気持ちを断ち切れないでいた。
見かねた教授が気分転換に誘った原住民の村で、航一郎は、再び医療ボランティアに出ることを申し出る。

 

4 感想

 

既に、予告が観られなくなっていますが、
公開当初から、予告編でも主人公は亡くなってしまうんだなという予感はありますので、
この部分は、ネタバレでもなんでもないと思っています。

 

冒頭、2011年の石巻にたたずむ黒人の男性。
手のひらに広げたトウモロコシの種。

そこに至るまでのストーリーにフォーカスが当たります。

 

ストーリーは、所々、インタビューが割り込む形で進んでいきます。
主人公の当時を回想する形とでもいうのでしょうか。
主人公の仲間や友人たちが彼を回想していきます。
ただ、当時の話は、第三者が割り込むことなく進んでいきますので、
普通の映画とは大きく違いを感じませんでした。

個人的には別のことを想像していたのですが、つまり、このインタビュワーが最後の見せ所かと、
想像していたのですが・・・考えすぎでした。
こういう部分で、やはり期待とのズレが、大きく評価に関わりますね。

 

終盤は、もちろん、どこで主人公を葬るのだろうというところが気になって、
非常に、閉塞的な雰囲気を感じながら観ることになります。

テーマとしては、すごく社会的で、よい映画という雰囲気を感じなくないのですが、
人の死をもって、観客の気持ちを引っ張ろうとするのは、どうかという気持ちはあります。

命を懸けて、人のために・・・、というのは、もちろん立派な行いです。
この話がどこまで実話で沿ったものなのか分かりませんけど、
ベースにしているだけであるのなら、もっと別の終わらせ方があったのではないかと思えなくもありません。

そういう部分では、ちょと嫌なつくり方だなと感じました。

 

この映画の雰囲気は、観ている人たちに感じさせることを強いている気がします。
昭和的な、感じ取らせる雰囲気を味わえる映画だと思いました。

特に、主人公と人となりにフォーカスを当てていると思います。
ただ、映画の中で、この部分が大きなキーワードとなっているわけでもなく、
この部分を感じて欲しそうだけれど、そこまで伝わってくるものは無かったように思います。

やはり、小説を読んで補完する必要があるのかもしれません。

 

あと、今回の石原さとみさんは、大人し目の役柄でしたね。
戦地での看護婦役でしたが、ちょっと、綺麗過ぎました。
反対に、リアリティを出し過ぎて、埃だらけで演技されても、
観ている側は、それを求めていないかもしれませんね。

 

5 メモ

 

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