映画『星空』

台湾

満足度(80%)

 

台湾の絵本作家ジミー・リャオ原作の映画『星空』。2011年に台湾で公開。

 

 

 

1 映画情報

原題: 星空
出演: 徐嬌(シュー・チャオ)
林暉閔(リン・フイミン)
劉若英(レネ・リウ)
庾澄慶(ハーレム・ユー)
曾江(ケネス・ツァン)
蔡淑臻(ジャネル・ツァイ)
石錦航(シー・チンハン)
桂綸鎂(グイ・ルンメイ) ほか
公開日: 2011年(日本:2017/10/28)
上映時間: 99分
監督: 林書宇(トム・リン)
配給: 太秦
公式サイト: https://hoshizora-movie.com/
主題歌:  
原作:  

 

2 予告

 

 

 

3 あらすじ

不在がちの両親は離婚間近だった。
唯一やさしかったお爺ちゃんも亡くなり、孤独だったシエ・シンメイ(謝欣美)。
ある日、チョウ・ユージエ(周宇傑)が、転校してくる。
彼はおとなしそうな雰囲気で、スケッチブックを抱えていた。

彼のことが気になったシエ・シンメイは、バスに乗る彼を追ってつけていく。

 

 

4 感想

外国語だからなのか、町の光の影響か、独特の雰囲気な世界観に迷い込む映画。
ファンタジーと現実世界が組み合わされており、
中国語であることから、一種、ファンタジーの世界観の描写も無理なく受け入れることができた。

 

ストーリーの大枠としては、両親の不仲と少女の孤独であり、
多感な少年少女の複雑な心境が、台湾映画の薄暗さい映像として表現されているのではないかと感じた。

日本ではもこんな雰囲気の映画があった気がするが、
最近は、少なくなった。
これは、別に映像の中に文字とかで効果的に分かりやすく表現することが悪いと思ているわけではない。
あくまで少なくなったという感想。

 

シーンは台北駅構内の雪景色から始まる。
この時点で、ファンタジーの表現なのかと見間違ったが、
観衆が見るのは彼女の心の風景。

スケッチブックを抱えた不思議な少年が、文房具店で万引きをする。
彼女も同じものを万引きする。
少年、少女は心に傷を持っていることが想像できる。

少年がクラスから孤立していくのと合わせて、少女との関係が深くなっていく。
未熟な13歳。子供の残酷さ。

事件をきっかけに二人は旅にでる。
線路を歩く二人、スタンドバイミーみたいな雰囲気を醸し出してる。

 

本来であれば、決して後味の良い終わりではないと想像するが、
最後のシーンで、観客は救われる。
これはもともとあった演出なのか?
それを入れることで、とがった作品作りからあえて観客の意見を丸め込んだように
感じたのは私だけだろうか。

原作は、絵本とのことで、この映画がどれほどの原作に忠実なものなか、
また、原作のファンにとって賛否については判断できない。

たまたま見かけて劇場に入るには少し重く、
また、心の準備をして観に行くには少々ファンタジックな要素が強い。

ひとりで映画に浸りたいときに行くのがいいのではないだろうか。

 

5 コメント

シュー・チャオ(徐嬌: 1997年8月5日生まれ)も、今年20歳です。
13歳当時とは顔つきも変わっていますね。

映画観た時は、芳根京子さんとそっくりだなと思いました。

こちらは、芳根京子さん ↓

 

 

また、グイ・ルンメイ(桂綸鎂)は、波瑠さんと似てるなと思いました。

 

 

 

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