今はない住所
「海角七号」に届いた七通のラブレター。
台湾の海辺の町と日本をつなぐ切ない恋は60年の時を超える。
原題: 海角七號、Cape No.7
出演: 范逸臣、田中千絵、中孝介 ほか
公開日: 2008年8月22日、(日本)2009年12月26日
上映時間: 130分
監督: 魏徳聖
配給: ブエナビスタ、ザジ・フィルムズ/マクザム
公式サイト : 海角七号 君想う、国境の南
ミュージシャンの夢を挫折し、故郷の恒春に戻った阿嘉は、郵便配達の仕事を勧められる。
ある日、あて先不明の郵便物を見つけた阿嘉は、封を開けしまう。
中には、日本語で書かれた手紙が入っていた。
1940年代、台湾が日本に統治されていた時代に書かれたラブレターにまつわる話です。
現代の若者が、60年前の手紙と関わったことで、
主人公の心情的な部分も変化していくところを感じられます。
台湾での本作品の公開が2008年とのことで、
ここ最近の台湾映画からすると映像的にも古さを感じますが、
かえって台湾らしい台湾の雰囲気を感じられました。
特に、阿嘉がバイクで手紙を届けるシーンは、台湾映画っぽくて大好きです。
公開当時、タイタニックに次いで、台湾で興行成績2位となったという宣伝で、
日本でも話題になりました。
哈日族(ハーリーズー)という日本文化大好きの台湾人が現れて久しいですが、
日本統治という歴史がありながら、日本人が関わる文化や今回の映画が、台湾の人々に受け入れられたことは、
台湾を知るいいきっかけになったのではないでしょうか。
この10年くらいで、台湾の若い人たちも、これまでとは異なった教育を受けており、
日本びいきも、段々、熱が冷めてくるといった話も聞かれましたが、
そういった雰囲気は感じられず、日本側から見ても、最近では連休の旅行先で台湾 が上位入っていて、
相思相愛ぶりが感じられます。
台湾での哈日族(ハーリーズー)に代わる、台湾好きの日本人は、なんて言うんですかね。
映画の話から外れますが、最近の台湾は、日本人が多すぎるかもしれないですね。
日本食も日本語もあふれて、東京みたいな街並みが見られます。
ちょっと前までは、ゴミゴミして、独特の匂いや雰囲気がありました。
決して、居心地が良いという感じはありませんでしたが、
そういった雰囲気が薄れてきた今となっては、懐かしさを感じます。
日本人が訪れることで、関係が深まり、経済的にも成長することは望ましいことではありますが、
台湾の歴史や文化を尊重して、関係が続けばいいなぁ~と思います。
映画の感想じゃなくなってますね。。。
今回の映画は、ネットのない時代であるからこそ、こんな作品ができたと思いますが、
ネットがあるからこそできた映画「ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。」。
既に東京では公開されているのに、7月までお預けです・・・。
台湾版のDVDボックスです。凝ってますね。
西門
阿嘉の家
茂伯の家
漁村
友子おばあちゃんの家
満足度