それは、最も切ない嘘でした。
広瀬すず、山﨑賢人のダブル主演でお贈りする切なすぎる青春(若干恋愛)ストーリー。
9月公開なのに、四月は君の嘘。この映画、泣けます。
原題: 四月は君の嘘
出演: 広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈、中川大志、板谷由夏、檀れい ほか
公開日: 2016年9月10日
上映時間: 122分
監督: 新城毅彦
配給: 東宝
かつて、天才ピアニストと呼ばれた有馬公生は、母親の死をきっかけに、ピアノを弾くことを辞めてしまった。
ピアノから離れ、普通の高校生活を送っていた公生と、その友人の元に、宮園かをりが現れる。
かをりは、事あるごとに、公生と変わろうとし、公生も次第に、彼女のペースに乗せられ、
再び、ピアノに向かうことになる。
漫画との比較で、期待通りでなかったという意見も見受けられますが、
幸いにして、私は漫画を見ていないので、なんの先入観もなく、鑑賞することができました。
この映画は、映画館で1度観て、Blu-rayで再度、観ました。
私の中では、何度となく観られる1本となりました。
1回目に観た時の感想は 、病名も分からないままヒロインが亡くなってしまい、
そのことが、すごく気になっていましたが、
2回目は、その表現が無くてよかったのかも、と、感じました。
個人の気持ちのあり様によって、感想なんて変わってしまうものですね。
この映画のタイトルには「嘘」という表現があり、ヒロインがついた嘘にスポットが当たりそうですが、嘘そのものには、タイトルで表現するほどの重みは無く、それよりもヒロインが思い続けた過去のことが、手紙で語られることの方が、意味が強いように感じました。
客観的に見ると、もっと違った表現(これは映画としての表現ではなく、登場人物の言葉のやり取り)ができたのではないか、いや、もっとハッピーな感じにならなかったのか!、
なんて思ってしまう時点で、すでに、引き込まれている証拠ですよね。
そんなことを考えてしまうほど、切ないです。
こう感じさせるのは、ヒロインの一途さでしょうか。
現実の世界においても、素直になれないこと、後になって後悔することありますよね。
そんなことを思い出させてくれる映画です。