1 映画情報
原題: | Love Letter |
出演: | 中山美穂 豊川悦司 范文雀 篠原勝之 鈴木慶一 田口トモロヲ 酒井美紀 柏原崇 加賀まりこ 鈴木蘭々 ほか |
公開日: | 1995年3月25日 |
上映時間: | 117分 |
監督: | 岩井俊二 |
配給: | 日本ヘラルド映画 |
公式サイト: | ______ |
主題歌: | ______ |
原作: | ______ |
2 予告
3 あらすじ
神戸に住む渡辺博子は、亡くなった藤井樹の3回忌で訪れた彼の家で、
彼の母親から卒業アルバムを見せてもらう。
昔、彼が住んでいた小樽の住所は道路になっていて、既に無いという。
博子は、卒業アルバムで見つけた小樽の住所に、
天国の彼に向けて届くはずのない手紙を出す。
一方、小樽に住む藤井樹という女性のもとに、渡辺博子から手紙が届く。
「拝啓、藤井樹様、お元気ですか?私は元気です。」
藤井樹は、渡辺博子が誰なのかを思い出せなかったが、
その手紙に返信したことから、不思議な文通が始まる。
4 感想
山を下り、ふもとの町まで降りていく女性。
多くを語らず、物静かなで抒情的な映像が展開していきます。
一つ一つのシーンに、意味があるのではないかと、
頭を働かせ続けることになります。
渡辺博子にとって、返ってくるはずのない手紙が返ってくることで、
天国の藤井樹とつながっていると感じていた彼女と、
亡くなった樹を忘れることができない博子に思いを寄せる男との
その温度感にリアリティを感じます。
ストーリーは、前半は、“藤井樹”探しで、
後半は、学生時代の記憶探しです。
終盤では、どの登場人物も、亡くなった人たちを思い出すシーン
が繰り広げられます。この部分は、何を表現しようとしているのかよく分からなかったのですが、
結局、Love Letterというタイトルは、最後の訪問者により、もたらされた“あの”ことなんでしょうか。
重ねて起こるできごとから、意味の深い映画かと思えてきますが、
冷静に考えると、最後は、主人公が入れ替わってしまった変な感覚を感じました。
学生時代を演じている酒井美紀さん。
「白線流し」を思い出しました。
今回、20年近く前のDVDを見返しましたが、
再生中、答案用紙の裏の落書きのシーンで、再生が少し止まるような・・・。
これって、もともと作品がそうなっているのか、ディスクの劣化なのか。
5 メモ
2019年に、岩井俊二さんが監督する作品で「Last Letter」が
公開されるそうです。
主演は、松たか子さん。
岩井俊二監督と松たか子さんは、「四月物語」という作品を作りました。
「Last Letter」は、発表されているキャストが、有名どころばかりです。
有名な俳優さんたちが集まることで、抒情的な雰囲気になるのでしょうか。
これまでの岩井俊二監督の作品からすると、どんな雰囲気になるのか、
想像がつかないですね。
そういえば、「スワロウテイル」も岩井俊二監督でしたね・・・。