2008年公開の本作品。
一本、2時間20分から2時間30分の3部作でした。
公開当初、原作があるものを映像することに対して、
少なからずアンチテーゼを巻き起こしながら公開された覚えがあります。
また、個人的には、3部作であることもあり、出揃ってから観ればいいかと、
結局、観ることなく10年経過してしまいました。
1 映画情報
本作品の原作の作者は、浦沢直樹さん。「YAWARA!」の作者です。
他には、「Happy!」や「MASTERキートン」などの作品を描かれています。
本映画は、3部作となっていて、おおよそ、コミックをなぞらえた
ストーリー展開になっています。
原題: | 本格科学冒険映画 20世紀少年 第1章『終わりの始まり』 第2章『最後の希望』 最終章『ぼくらの旗』 |
出演: | 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 生瀬勝久 古田新太 小池栄子 宮迫博之 宇梶剛士 平愛梨 佐々木蔵之介 香川照之 小日向文世 黒木瞳 石橋蓮司 中村嘉葎雄 ほか |
公開日: | 第1章:2008年8月30日 第2章:2009年1月31日 最終章:2009年8月29日 |
上映時間: | 第1章:142分 第2章:139分 最終章:155分 |
監督: | 堤幸彦 |
配給: | 東宝 |
公式サイト: | ______ |
主題歌: | T・レックス「20th Century Boy」 |
原作: | 浦沢直樹 『20世紀少年』 『21世紀少年』(最終章) |
2 予告
3 あらすじ
時は、1997年。ケンヂが生活する町で、お茶の水工科大学の大学院生が殺害される。
彼が所属していた敷島ゼミの教授は、一家で失踪していた。
酒代をもらっていないことをボヤきつつ、敷島家にビール瓶を引き上げに行ったケンヂは、
以前、見覚えのあるマークを見つける。
翌日、小学校の同窓会に出たケンヂは、町で噂になっているカルト教団の噂を聞く。
同級生から「ともだち」と呼ばれる教祖の予言が、ゲンヂが子供の頃に書いた「よげんの書」にそっくりであることを聞かされる。
4 感想
最終章は、ともだち暦3年(西暦2017年)のお話。
2018年は、ともだち暦4年・・・。
本作品に対する率直な感想は、やはりコミックとセットで考えるべきではないかと思う。
映画の映像だけで、その世界観を理解するのは難しいと思う。
映像の見た目が、その世界観からか、やはり作り物っぽさを感じたが、
では、これ以外の表現って、あり得たのだろうか?とも思う。
幸いにして、自分は、読んだ後に映画を観たため、
この映画に対して、大きな違和感は感じなかった。
冒頭から出てくる登場人物の多いこと。
名前を知っている俳優さんたちが、これでもかというくらい出てきます。
その割に、その後の展開の中では、限られた人間関係の中でストーリーが展開していきます。
中でも、第2章から登場する木南晴夏さん演じる”小泉響子”ですが、原作のキャラクターのイメージそのものでした。
また、勝手に運動音痴な印象をもっていた平愛梨ですが、彼女の格闘シーンが、思った以上にイケてる。
もしかしたらスタントでしょうか?
バラエティに出ていたころの雰囲気からは想像できないです。
走るシーンは、さすがにスタントではないと思いますが、
いかにも運動のできそうな人の走り方をしていました。
走り方といえば、気になって仕方が無かった「ミッションインポッシブル」のトムクルーズの走り方。
年齢相応なのかもしれませんが、彼より全然カッコイイ。
あと、小池栄子さんが演じる高須は、映画「恋愛寫眞」以来の強烈キャラでしたね。
ストーリーに関しては、広く知れ渡った内容だと思いますので、言うことはありません。
しかも、エンディングにいたる経緯が、コミックより詳しく描かれています。
しかし、この漫画を見る度に、オウム真理教の事件を思い出さずにはいられません。
他のサイトでも見解を述べられている方もいますが、作者本人にしか分からないことですね。
子供の頃の曖昧な記憶をもとに、世界規模の話へ展開していく創造力は凄いの一言です。
上を見ればキリがないかもしれませんが、これがハリウッド並みの予算で映像化されていれば、
もっとリアリティーのある作品になったかもしれません。
せっかくなら、3章すべてを、一気に観てしまうことをお勧めします。
5 メモ