この「レオン」は、あの「レオン」とは違う。
レオンと言えば、ナタリー・ポートマン、ジャン・レノ。
重ねて言うが、その「レオン」とは違う。
同一日公開の「空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎」をスキップして観に行った本作品はどうだったか?
1 映画情報
原題: | レオン |
出演: | 知英 竹中直人 山崎育三郎 大政絢 吉沢亮 斉藤慎二 ミッツ・マングローブ 原幹恵 河井青葉 ほか |
公開日: | 2018年2月24日 |
上映時間: | 100分 |
監督: | 塚本連平 |
配給: | ファントム・フィルム |
公式サイト: | http://reon-movie.com/ |
主題歌: | Awesome City Club「Magnet」 |
原作: | ______ |
2 予告
3 あらすじ
派遣社員の小鳥遊玲音(たかなし・れおん)は、付き合っていると思っていた男に遊ばれ、
理不尽にも派遣契約の打ち切りを告げられる。
ある日、朝比奈玲男(あさひな・れお)は車の運転中に、イヤホンの故障から運転を誤り、
小鳥遊玲音を巻き込んだ事故を起こしてしまう。
事故をおこした朝比奈玲男は、翌日目を覚ますと、見知らぬ女性になっていることに気づく。
慌てた朝比奈玲男は、自分の体を求めて、病室を飛び出していく。
4 感想
映画の内容とは関係ありませんが、
9:00~10:55とされていた映画ですが、実際は、100分でした。
本編が始まる前の予告やCMが、長い長いと思っていましたが、
15分も見せられれば、そりゃ、長く感じますね。
やっと始まった映画ですが、冒頭から15分程度はセクハラ発言のオンパレードです。
最近の世の中の流れからか、完全にそのあたりの感覚が抜け落ちていた自分は、
笑えるとか、ニヤつくとかいう感覚より、げんなりしてしまいました。
もちろん感覚の問題なので、序盤にこれぐらいの表現があって、
中盤以降が活きてくるという考え方もあると思います。
中盤に差し掛かり、大政絢さん演じるサリナが入れ替わりの状況を理解したあたりからは、
この設定の真骨頂となる笑いの見せ場がでてきます。
中身が入れ替わった(見た目)竹中直人さんと相手の絡みのイメージを出してきて、
「本当はこんな感じ。」で、女装した竹中直人さんが映し出されます。
イメージなんだから、男性用の服のイメージをすればいいのに・・・悪意を感じる。
これは、「この部分で笑ってください」みたいな雰囲気でした。
また、入れ代わりを知った大政絢さん演じるサリナと、見た目、竹中直人さん(中身は知英演じる小鳥遊玲音)が、
かなり密着して馴染んでる様子が、おじさんと若い女性がくっついて仲良くしている様にしか見えず、笑えます。
そして最後は、多くの人が想像できるエンディングではあると思います。
終盤は、ドタバタ劇ぽくしたかったんだろうな、とは思いつつも、
ちょっと、盛り上りに欠けた感じです。
この映画は、もちろんコメディであることを期待して観にいきました。
映画なので、お芝居であることはもっともなんですが、それにしても芝居感が強かった。
演じてますというか、脚本がこうなってますというか・・・、
終盤はそれほど爆笑という訳にはいきませんでした。残念。
入れ替わるというのはあくまで設定条件です。
その結果、入れ替わったことを知らない人たちの本当の姿が見えてきます。
それが、自分を陥れようとする人たちであったり、男女関係であったり、
自分がどう見られているかであったり。
テーマとしては面白い内容だとは思うのですが、人に薦めたい気持ちもありつつ、そうでない部分もあります。
これはどうしてだろうと考えてみたのですが、スクリーンと視聴席の距離感なのか、
映し出される映像の人と人の距離というか、観ている人たちとの間に温度差はあったと思います。
ある時、思い出したように見返したら、あるいは、大笑いできるのかもしれません。
知英さん、竹中直人さん、大政絢さんは、大好きな俳優さんなんですけどね。
5 メモ
最近では、強面の上司という印象の役柄が多い印象の竹中直人さんですが、
以前はコメディ要素の強い役柄が多かったです。
ファンシイダンス
シコふんじゃった。
Shall we ダンス?
ウォーターボーイズ
など、出演作品を改めて調べてみると、特別、コメディが多いという訳ではない様です。
これは、私が勝手に、竹中直人さんの笑いを観たいと思って、
それを選択しているだけなのかもしれません。
目を吊り上げてる役より、くそ真面目な表情で笑いを取りに来る役が好きですけどね。私は。
人の入れ替わりをテーマとしたドラマは結構あります。
調べたらもっとあると思いますが、記憶にあるものだけ、
挙げておきます。
パパとムスメの7日間
舘ひろしさんと新垣結衣さんが親子役。
ドン★キホーテ
松田翔太さんと高橋克実さん
民王
遠藤憲一さんと
夫のカノジョ
川口春奈さんと鈴木砂羽さん