映画『焼肉ドラゴン』

日本

どんなに努力しても、ままならぬ、時代の波。
時代に翻弄されてながら一歩を踏み出す家族のストーリー。

 

 

 

 

1 映画情報

原題: 焼肉ドラゴン
出演: 真木よう子
井上真央
大泉洋
桜庭ななみ
大谷亮平
ハン・ドンギュ
イム・ヒチョル
大江晋平
宇野祥平
根岸季衣
イ・ジョンウン
キム・サンホ ほか
公開日: 2018年6月22日
上映時間: 126分
監督: 鄭義信
配給: KADOKAWA
ファントム・フィルム
公式サイト: http://yakinikudragon.com/
主題歌: ______
原作: 鄭義信「焼肉ドラゴン」

2 予告

 

 

3 あらすじ

 

1970年(昭和45年)。
韓国の故郷を失った亭主 龍吉と妻 英順は、子供たちと、ちいさな焼き肉店を営んでいた。
店は常連客でにぎわっていたが、家庭内では、些細なことで、もめごとを起こしては、
泣いたり笑ったりと騒々しい日々を過ごしていた。

4 感想

 

ポスターや予告からは、勝手に、「三丁目の夕日」のイメージで観に行きました。

この映画は、スマートさやかっこよさ、驚きやどんでん返しなどは、
一切なく、ただ、ひたむきに日々を生きる人々の人生が描かれています。

ありきたりの表現にはなりますが、例えるなら、日本の昭和そのもの。
ただ、一昔前の一組の家族のストーリーで片づけるには惜しいぐらいの
くやしさと希望にあふれた作品でした。

不思議なのは、時折入ってくる、コメディー的なやりとり。
この部分は、映画のテイストと少しズレがあるように感じていましたが、
ただただ、重いストーリーになってしまうことを避けるための演出だったのかもしれないと理解しました。

日本の映画にも海外で生まれた日本人が、大変な人生を送るという映画があります。
日本国内であっても、この様な事実があったかもしれないことは、
悲しむべきことです。
明るい部分は目につきやすいですが、暗い部分にも目を向けさせてくれた作品は、
非常に価値があると感じました。

今回、ポスターや予告から、日本人キャストが主役なのかと思っていました。

これは、映画というビジネスの特性上のものかもしれません。

日本のどのメディアにおいっても、最後の方にクレジットされる
キム・サンホさんとイ・ジョンウンさんの二人が、主役であったと感じた人は多いと思います。

映画最後の龍吉の叫び声が、日本人、韓国人にしみいる素晴らしい演技だったと思います。

まさに、監督が言うように、これは本当に「小さな焼き肉屋の、大きな歴史」でした。

5 メモ

 

キム・サンホさんは、日本でも放送された韓国ドラマ「検事プリンセス」や
「シティーハンター in Seoul」にも出演されていました。

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