満足度
東野圭吾原作の小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を映画化。
32年の時を超えたストーリー。観客だからこそ客観的に見られる人生がある。
原題: ナミヤ雑貨店の奇蹟 / The Miracles of the Namiya General Store
出演: 山田涼介,西田敏行,尾野真千子,村上虹郎,林遣都,成海璃子,門脇麦,山下リオ,手塚とおる ほか
公開日: 2017年5月20日
上映時間: 129分
監督: 廣木隆一
配給: 松竹
公式サイト: http://namiya-movie.jp/
事件をおこした3人の青年たちが、一夜を明かすために逃げ込んだ空き家に、1通の手紙が差し込まれる。
慌てて外を確認するが、誰も見当たらない。
人に見つかることを恐れ、3人には逃げ出すが、たどり着いた先は、先ほど逃げ出した空き家(雑貨屋)の前だった。
行き場を失った3人は、雑貨屋に戻り、差し込まれた手紙に返答を書いたことで、
時間を超えた人間のつながりを経験することになる。
本映画を評価するにあたっては、予告とWeb、そして本編をセットで考えたい。
決して本編が悪い訳ではないが、Webとか予告の事前のイメージを持って劇場に行くことで、
世界観がかろうじて保たれている気がしました。
本編が始まった直後は、この世界感に没入することが難しかったです。
登場人物たちに、話をさせる言葉が、無理やりこの世界観を納得させる様に会話が進んでいるのが気になって仕方が無かったです。
ストーリーとしては、予告にもあるように、「32年前から届く手紙」がストリーの軸にあります。
観客をどうやってこの世界に引き込むかは、結構重要で、違和感を感じると、いつまでも気になってしまいます。個人的な感想では、少し引っかかりました。
その後展開する話は、手紙をトリガとして、多くの人々の人生がつながっていきます。
こういう展開の映画が大好きです。
観ていない方がいるとまずいので細かくは書けませんが、
時空を超えた世界のわりに、思いのほか、人間が関係する範囲が狭いな・・・とは思いました。
テーマ曲は、「REBORN」ということで、最後には前向きになれる映画だと思います。
斜め前に座ってた女性は、終始、泣きながら鼻すすってました。
気持ちは分かるが、それはそれで、うるさい・・・。
劇中、門脇麦さんが歌を歌ってますが、うまいですね。
門脇麦さんが「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」を歌ったら、雰囲気ありそう。
原作の評判が、非常にいいです。