映画『高校教師 もうひとつの繭の物語』

映画

世の中は連休に入り、旅行に行ったり、普段はできない家の事をやったりと、大忙しと思います。
私も、よせばいいのに倉庫から段ボール箱に詰め込まれたビデオテープを引っ張り出してしまったことから、
懐かしさのあまり、テープを処分するどころか、ついつい2時間観てしまいました。。。

今回観たのは、映画「高校教師 もうひとつの繭の物語」 です 。
本作品はDVD化されていないようですが、VHSのビデオは存在するみたいですね。
ビデオのパッケージにもありますが、プールでの裸姿のインパクトが強かったです。
今なら、規制とかあって作れない映像でしょね。
ただ、その割に大ヒットしたという記憶もないのですが。

 

 

 

 

 

1 「高校教師」シリーズについて

さて、40歳前後方々にとっては、おなじみの脚本家・野島伸司さんの代表作です。
「高校教師」は、同様のテイストで、ドラマ2本、映画1本が放送されました。

特に、1作目のドラマでは、京本政樹さん演じる教師に、持田真樹さん演じる女子高生が襲われてしまうシーンは衝撃的でした。
桜井幸子さんも父親との・・・。かなりタブーな内容でしたね。
赤井英和さんも野島作品では欠かせない存在でした。
京本政樹さん(本人じゃなくて、役なんですけど)が、ボコられるシーンは、引きましたね。

今回の映画「高校教師 もうひとつの繭の物語」は、登場するキャストも変更されおり、つながりはありません。

この10年後、教師役を藤木直人さん、高校生役を上戸彩さんが演じて、
ドラマが放送されました。
この時には、京本政樹さんだけが、出演しています。

1990年代は、野島伸司さんの名前をみないクールはありませんでした。
原案、企画、脚本の違いがよく分からないですが、個人的には、「家なき子」や「人間・失格」の印象が強いです。
安達祐実さんの「同情するなら金をくれ」は、ドラマを観たことがない人でも知っているフレーズです。
「人間・失格」は、イジメのシーンが苦しい前編と、父親の復讐が描かれた後編に分かれており、
この時代には珍しい構成でした。
また、この時期の野島作品は、登場人物が亡くなったり、亡くなったように見せる演出が多かったです。
最終回を迎えても、気の晴れない終わり方で、ドラマ終了後も、観た人の心に残り続けました。

 

 

2 映画情報

 

原題:   高校教師 もうひとつの繭の物語
出演:   唐沢寿明,遠山景織子,鈴木杏樹,菊池孝典,金田明夫,荻野目慶子,田山涼成,大杉漣 ほか
公開日:   1993年11月6日
上映時間: 105分
監督:   吉田健
配給:    東宝

 

 

3 あらすじ

 

ラグビーの日本代表候補だった羽野一樹(演:唐沢寿明)は、試合中に親友の牧野を負傷させてしまい、
それが原因で選手を引退し、体育教師をしていた。
羽野は、コンビニで万引きをした柏木繭(演:遠山景織子)を見かけ、一緒にコンビニから逃げ出す。
繭は、羽野に興味を持ち、後をつけてアパートへたどり着く。
羽野は、繭をアパートへ招き入れ・・・。

 

 

4 感想

 

全体的に、薄暗いシーンで構成されています。
主題歌も、野島作品ではお決まりの森田童子さんです。

人の醜い部分、弱い部分が伝わってくる作品ですが、
表現が露骨すぎて、作り手側も、「よく観る人たちの誤解を恐れず」作り上げたという印象です。

好んで頻繁に観られる映画ではないですが、ストレートな表現が印象的でした。

見方を変えると、映像表現ばかりにポイントが置かれがちですが、
抜けたくても抜け出せない、青春期の内面が描かれた作品だと思います。
(100%納得できる作品とは言えませんが。)

 

しかし、荻野目慶子さん演じる女教師とのいざこざは、警察沙汰にはならなかったのか。。。
見た目、かなり重症ですわな。

 

 

5 教師と女子高生がテーマの映画

 

最近では、ここまで過激なものは無くなりましたが、
女子高生と先生が出てくる映画は、今年、『ひるなかの流星』がありました。
まったく、テーマもテイストは違いましたね。

そして、今をときめく広瀬すずさん主演の『先生!』が、2017年10月28日に公開されます。
どんな内容になるんでしょう?
さすがに、原作が少女漫画ということで、高校教師みたいなテイストやディープさは無いとは思いますが、
予告を観て、公開を待ちましょう!

おっ!広瀬すずが、自転車こいでる。

 

 

満足度(65%)

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