今回は、長い間、書きたいと思っていた作品です。
本作品は、放送中、視聴率の低さが話題になっていました。
その反面、好意的な意見も多く、私自身も何故、視聴率が低いのかが疑問でした。
非常に残念ながら私はこのドラマの第1話目を、リアルタイムで観ることができませんでした。
というのも、このドラマが始まることを知らなかったからです。
比較的、テレビの視聴時間が長い間と自負していますが、
それでも、気づかなったというのは、CMが少なかったとしか思えないのですが・・・。
1 ドラマ情報
タイトル: | あすなろ三三七拍子 |
出演: | 柳葉敏郎 菊池桃子 飯豊まえり 風間俊介 西田敏行 反町隆史 高畑充希 ほんこん 剛力彩芽 ミッキー・カーチス 森口瑤子 ほか |
放送期間: | 2014年7月15日 ~ 2014年9月9日(9回) |
放送時間: | 火曜日 21:00 ~ 21:54(54分) |
制作: | フジテレビ |
公式サイト: | --- |
主題歌: | スピッツ「愛のことば-2014mix-」 |
原作: | 重松清「あすなろ三三七拍子」 |
2 予告
掲載ありません。
3 あらすじ
藤巻大介は、エール物産の総務部に勤める中年サラリーマンだった。
ある日、社長の荒川から呼び出され、翌檜(あすなろ)大学の応援団の立て直しを指示される。
納得できない藤巻だったが、自分がリストラの第一候補と知り、
指示された応援団の立て直しをしぶしぶ引き受けることになる。
大学の部室に到着すると、教育係という齊藤裕一と山下正人が現れ、
すぐに有無を言わさぬ訓練が始まった。
一方、大学側では、時代錯誤の応援団を嫌うフェミニズム論研究室准教授の原智子が、
応援団をつぶそうと画策する。
話数 | 放送日 | タイトル / 内容 |
第一話 | 2014年7月15日 |
「重松清の名作ついにドラマ化!中年会社員応援団に出向の悲劇」 会社の指示で応援団に入った藤巻は、好奇の目にさらされながらも、入学式に備える。 |
第二話 | 2014年7月22日 |
「娘の彼氏を応援団の道連れにしてやる」 藤巻は、通りがかった公園で、保阪翔が娘の美紀にキスをするのを見て、 |
第三話 | 2014年7月29日 |
「理不尽で厳しすぎる合宿・・・その意味を教えてくれ」 応援団の合宿が始まる。 |
第四話 | 2014年8月5日 |
「娘の前で怒鳴られた情けない団長の自分」 応援団OBが合宿に合流する。 合宿から帰った藤巻だったが、筋肉痛で動くことができず休部することに。 |
第五話 | 2014年8月12日 |
「死にゆく仲間へ最期のエール」 試合の応援に向けて、応援団の準備にも熱が入る。 そんな時、応援団のOBたちの耳にも、 |
第六話 | 2014年8月19日 |
「情けなさすぎる初陣 情けなさすぎる団長」 健太の父が亡くなった。 結局、藤巻と松下沙耶が野球部の応援に向かうことになるが、 |
第七話 | 2014年8月26日 |
「応援団は家族を不幸にします!・・・なぜ?」 妻の広子が出ていった。 |
第八話 | 2014年9月2日 |
「さよなら山下先輩・・・“連れ”とは何か?」 応援団の部室を訪れた齊藤と山下の様子がおかしい。 山下と飲みに行った藤巻は、山下が実家へ戻る話を聞く。 そんな二人を見た野口健太は、山下の送別会をすることを提案するが、 |
最終話 | 2014年9月9日 |
「人を応援できる人は人からも応援される」 松下沙耶は、原のゼミを止めることを決意する。 そんな時、原は、ネットで藤巻の喧嘩のことを知る。 |
4 感想
廃部間近の応援団を、中年の男たちが、立て直そうと奮闘する熱いドラマです。
当初、このようなテーマのドラマを誰が観るのだろうか?と思っていました。
以前、武井咲さんが主演された「アスコーマーチ~明日香工業高校物語~」と同じくらい、
その内容が地味というか、とっつきにくいというか、
よほどお目当ての俳優さんがいるなどのきっかけでもない限り、
放送を心待ちにすることはないのではないでしょうか。
時代の変化とともに、廃れつつある応援団を存続させるために、
会社の社長が、母校に自分の会社の社員を送り込むところからストーリーが始まります。
そのターゲットになったのは、リストラ候補筆頭の中年社員。
この主人公に感情移入するのは、たぶん、同年代じゃないと難しそうです。
しかし、そのストーリーは、昭和世代には、グッとくるものがあります。
登場人物が発するセリフ。
その理由は分からないですが、心に刺さるセリフです。
応援団を経験したことがない人たちにも、団の心が伝わってくる気持ちになります。
そして、本ドラマの神回は、特に、第5話。そして、第8話。
人の死に関する内容をドラマに持ってくるのは、
商業的な意図を感じて、あまり、好きではないのですが、
その思いの強さを感じることができ、素直に、感動することができました。
そのして、本ドラマのキーワードは、
「応援していると思っていた自分が、実は、応援されていたのだということ。」
応援の本質が語られているドラマだと感じました。
これは、単なる応援団の立て直しドラマではありません。
5 コメント
・団の魂は、「団旗」、「太鼓」、「学ラン」。
・学ランの襟が高い理由は、学ランを着て、下を向けないようにするため。
・応援とは、理解するものではなく、感じるもの。
・世の中には、2種類の人間がいる。人のことを応援できる人間と、人のことを応援できない人間。
人のことを応援できない人間は、人からも応援してもらえない。
熱い言葉は、ぜひ、ドラマの中で感じてください。
本作品は、DVD化されておりません。
2018年10月時点では、フジテレビオンデマンド(FOD)での視聴となります。
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