ここ最近、映画館ではアニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の予告が騒がしくなってきました。
随分、懐かしい映画をリメイクするんだな、と思って気になっていましたが、
内容が思い出せず、昔のDVDを引っ張りだして確認しました。
1 ストーリー
その内容は・・・
安曇祐介(反田孝幸)と島田典道(山崎裕太) は、花火を横から見たら、丸いのか、平べったいのかを、友達と賭けをして、確認をしに行くことになっていた。
放課後、プール掃除当番で、プールにいた祐介と典道のところに、
なずな(奥菜恵)がやってくる。
なずなは、母親の離婚で引っ越すことになり、悩んでいた。
2 映画情報
原題: 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
出演: 奥菜恵、山崎裕太、反田孝幸、麻木久仁子、深浦加奈子、田口トモロヲ、酒井敏也、蛭子能収 ほか
公開日: 1995年8月12日
上映時間: 45分
監督: 岩井俊二
配給: 日本ヘラルド映画=ヘラルド・エース
3 感想
映画のストーリーとしては、花火を確認するために、灯台を目指すことではなく、
小学生たちの人間模様が本筋の映画(映像)です。
本編が、45分程度しかなく、今更ながら、映画というジャンルなんですかね?
情緒的な映像で定評のある岩井俊二監督の作品で、アニメ化にあたって、
傑作なんてキャッチーなコピーが見受けられますが、
その当時、観た時には、そんな風には感じなかった覚えがあります。
注目されるのはストーリーよりも、「ifもしも」という部分です。
選択されることのかった道が、あたかも、選択された道かのように描かれます。
小学生時代の淡い後悔が、まさに、昭和の映像で描写されているのが、
印象的でした。
本映画で、なずなが、服のままプールに入るに入り、
「今度会えるのは2学期だね。楽しみだね。」というシーンがあり、
「Forever Friends」がさらに、映像を引き立てます。
ただ、年数が経って見返してみると、あざとさを感じますね。
4 奥菜恵について
この頃の奥菜恵さんは、ちょっと前なら、堀北真希さんみたいな感じの清純派女優でした。
随分イメージが変わってしまいましたね。
ファンの勝手なイメージや期待なので、本人にしてみれば大きなお世話でしょうが。。。
さて、なずなが着替えをして出てきたときに、「16歳に見える?」と聞くシーンがあります。
奥菜恵さんは、1979年8月6日生まれ。この映画の公開は、1995年8月12日ということで、
遡ると撮影当時は、15~16歳ということになります。
リアル16歳が、16歳に見えないということになります。
5 アニメ版は・・・
アニメ版は、予告映像を見る限りでは、大筋のストーリーは変わらないのではないかと思います。
予告編で流れる「Forever Friends」は、1995年公開の実写と同じでした。
また、プールサイドで、なずなにトンボが止まりますが、これは実写では、アリでした。
細かな部分では、改変されるではないでしょうか。
昭和の小学生と平成の小学生は違うでしょうし、さすがに、スラムダンクの最新刊を賭けないと思います。。。
実写版では、花火が平べったいのか、丸いのかは、花火師のヤスさんが教えてくれますが、
アニメ版では、このシーンは無さそうだなと思いました。
また、予告では「もし、あの時・・・」、という過去を振り返る視点が含まれていますので、
実写では描かれなかった、後日談まで描かれる可能性があり、
前回の作品を観た人も、観ていない人も楽しめそうです。
予告を観て、期待を膨らませましょう。